嫌いな人が頭から離れない時
「イヤな人」「ムカつく人」「許せない人」の記憶って多かれ少なかれある人は多いのではないでしょうか。
そして、そういう思い出したくない人に限って、ついつい記憶に蘇ってしまうことはありがちなことです。
偉人などの言うように、その攻撃された怒りを、ポジティブなエネルギーに変えられるならそれはそれでいいのでしょう。
たとえば「この怒りをバネにして、あいつを屈服させるくらいビッグになって相手を見返してやる」とかでしたら、逆に素晴らしいことです。
しかし「怒りを抱いてしまうだけ」とか「ムカついて仕事や勉強に差し障りがある」とかになると、かなり無意味だと思うんですね。
その場合は、その怒りや相手の存在を、一回忘れてみることが重要かもしれません。
「そんなこと言われなくたってわかってる!忘れられるなら、とっくに忘れてるよ!」という声が聞こえてきますね。
ごもっともです。
それでは、次のように考えてはどうでしょう?
ところで、もしあなたがマンションのオーナーだったとしたら、
そんな嫌いな人に「家賃タダで住ませてよ!」と言われたら?
住ませてあげるでしょうか?
おそらくそんな申し出を引き受ける奇特な方は稀なのじゃないかと思います。
自分のイヤな人間について考え続けるのは、いわば、家賃タダであなたの心の家に住まわせてあげるのと一緒なのですよ。
それでいいですか?
あなたの心は、あなたのものであり、あなたが最大の権威者であり、心の家の大家さんなのです。
ですから、そんな相手を住ませてあげることはないと思いませんか?
それがわかったあなたは、今日にでもその住人にお引き取り頂きましょう。