なぜ幼児は同じ話を何度も聞きたがるのか
より以下引用
自分の子どもや親戚の子どもなど、幼児に絵本を読んであげる機会は男女共にあるだろう。
そんなとき、ふと気になるのが、何度も同じ絵本を読んでほしいとせがんでくることだ。そもそも、なぜ幼児は何度も同じ絵本を読んでほしいのか、子どもの発達に詳しい教授にその理由を聞いてみた。
幼児は仮説検証で楽しんでいた
今回話を聞いたのは、東京学芸大学 幼児教育学講座を担当する岩立京子教授だ。幼児はなぜ同じ話を何度も聞きたがるのか。
「大人は話の筋を一度理解してしまえば新鮮味が薄れてしまいますが、幼児は楽しみ方が違うので、毎回、毎回、少しずつ新鮮味があるのです。
幼児が話を聞きたいときは受け身で聞いているのではなく、話の筋を予測し、積極的に想像しながら聞きます。まずは、その『予測や仮説どおりであることが確認されたこと』が、楽しいのです。いわば、幼児の仮説検証です」