ビットコインの乱高下 MUFGコイン 三菱東京UFJの仮想通貨発行と国債入札資格の返上
今年に入ってから、ビットコイン、イーサリアム、リップルなどの仮想通貨の値動きが非常に激しくなっています。
「仮想通貨」といいましても、ピンとこないかもしれませんが、もしかすると今年どうやら大きな動きがありそうなのです。
おみくじをひけば「大凶」、競馬で名馬ディープインパクトの単勝を初めて買えば、唯一敗北した有馬記念だったという...
FXや株においては「あいつが買ったから売ろうぜ」という声がよく聞こえます。
そういえば、FXをやり始めてドル円で初めて買った途端にサブプライムローンのニュースが流れていました。
予想を外すことにおいてはトップクラスの私の話なので、あてには出来ませんが…
あなたは、昨年6月に、三菱東京UFJ銀行が独自の仮想通貨の発行を発表したのを覚えているでしょうか?
それがいよいよ今年秋に迫っているのです。
(まずは、自会社内のみの試験運用を経て、来年を目処に運用開始予定)
「MUFGコイン」と言いまして、広く一般の利用者向けに発行する予定です。
これって個人的には「大事件」って思っています。
だって、これは大手銀行では世界初の仮想通貨のリリースなのです。
更に驚くことには、もともと唯一の通貨発行の出来る権利を有するのはご存知「日本銀行」です。
お札には、必ず「日本銀行券」と書いてありますね。
日本では1882年以来、今まで135年もの間に、この日本銀行以外からは「通貨」と呼ばれるものは決して発行されませんでした。
しかし、三菱東京UFJ銀行は日本において135年目にして「日本銀行以外に初めて通貨を発行する会社」になろうとしています。
それだけではありません。
この発表の1ヶ月後にも驚くべき発表を行っていまして、
「 三菱UFJ銀行、国債入札資格の返上発表」
(日経新聞 2016/7/13 )
三菱UFJ銀行が、国債入札資格の返上を発表したのです。
皆様もご存知のように、日本国債は既に1000兆円を超え、毎年新規で発行されているわけですが、それでも無限ではありません。
日銀の「年間買いオペ80兆円」は「新規発行額」より大きく、毎年約10%弱程度保有率が上がっています。
このままでいけば、2016年の保有率が33%とすれば、2018年頃には日銀が国債の50%を超えてしまうことになります。
金融機関はポートフォリオに国債を組み込んでいるので、おそらくは日銀が全部の国債を買い上げるのは不可能かと思われます。
おそらく…50%を超えた辺りで流動性がなくなり、続行不能に陥るでしょう。
そして、古今の仮想通貨の乱高下。
杞憂に終わればいいのですが、
危機を煽る趣味はありませんが、余裕のある方は、少額でも貴金属や外貨、仮想通貨などに変えておくといいかもしれませんね。
1~2年だけでも生活出来る最低限の蓄えだけでも…と思っています。
この文章が笑い話になることを祈っています。