仮想通貨の法整備の変化の過渡期は要注意
ビットコイン等仮想通貨が下落しています。
おそらく原因は
中国人民銀行(中央銀行)はイニシャル・コイン・オファリング(ICO)を違法と位置付け、関連する資金調達活動全てを即時停止するよう通達を出したこともあるのかなと考えています。
中国人民銀:イニシャル・コイン・オファリングは違法、即時停止を - Bloomberg
また、韓国政府は、「仮想通貨を金融商品や貨幣として認めることはできない」と規定しました。
そして日本では、2017年9月末日に改正資金決済法が施行されます。
全ての仮想通貨交換所は金融庁の監視下に移行し、移行しない交換所は、違法な存在であることが正式に認められることになっています。
そんなわけで、この秋は乱高下も十分考えられます。
ですが、もともと通貨というのは、生まれたての頃はなかなか安定しないことも多いのです。
例えば皆様が今使われている「円」
この円は、戦後の1945年9月には1ドル=15円だったそうです。そして1947年3月に1ドル=50円、1948年7月に1ドル=270円、そしてブレトン・ウッズ体制の下で1ドル=360円の固定相場となっていきまして、しばらくこの体制が続きますが、
ニクソン・ショックの後、ドルの固定相場制の維持が困難になり、日本は1973年4月に変動相場制に移行し、プラザ合意等を経て現在の相場に至っています。
仮想通貨と「円」を比べるのはいささか乱暴かもしれませんが、通貨というのは最初から安定しているわけではない、ということはわかって頂けるのではないかと思います。
更に仮想通貨の場合、法整備が後回しにされてきましたので、なおさらなのです。
おそらくは仮想通貨も大暴騰と大暴落を繰り返した挙句、最終的には安定した状態に移行していくと考えています。