世界はあなたの思った通りになっていく 思い込みが現実をつくる。マトリックス
『マトリックス』という映画を見たことはあるでしょうか?
「マトリックス」とは、人間に代わって地上を支配した機械が、エネルギーを得る為に、人間を「電池」として管理する為のシステムです。
全ての人間は、人工子宮の中で生産され、生まれると即、生命維持装置のチューブや電気プラグに繋がれて、一体ずつカプセルに閉じこめられる。
そして、コンピューターは、彼らの脳の刺激に応じて、現実世界(仮想現実)を彼らの脳の中に作り出す、人間は一生そのカプセルの中で一生を終えるのである。
今、人が「実在している」と思っている現実が、実は、コンピューターの作り出した仮想現実であり、
実際の肉体は、コンピューターが作る機械のカプセルの中で、チューブに繋がれて眠っているのだというのである。
考えてみれば、私達の行動や感情や思考は元を辿れば電気信号です。
見えたものも聞こえたもの、感じたものも、電気信号に変換され脳でそれを感じ取っているわけであり、
神経に適切な電流を流せば幻覚を見せることも出来るし、幻聴や触覚でも作り出すことは可能なわけです。
テグメンタという部位を刺激すれば快感が生まれることもわかっています。
将来的には、記憶だって自由に創ることができるかもしれない。
こうしてみると、この映画はSFやオカルトなんかではなく、私たちの現実社会に置きかえたとしても、十分に科学的に説明可能なことなのです。
普段私達が見ている「現実」というのは、私たちの中の「こうに決まっている」「これが常識だろう」という無意識の思い込みに支配されているともいえるのです。
映画中に
”You are the prisnor of your mind.”
君は、心の囚人だ。
というセリフが出てきますがそれを語ったのではないかと思います。
たとえば、「私はデブでブサイク」という思い込みがあれば、どんな角度から見てもデブでブサイクのようにしか見えないし、「私は何をやってもダメだ」という思い込みがあれば、出来ることでも出来なくなってしまうのです。
マトリックスでは、モーフィアスが、仮想現実の中で、ビルからビルへと飛びうつるシーンがあるのですが、
それがまさに「思い込みからの開放」(Free Your Mind)なんだと思います。
心が束縛から外れ自由に解放されたとき、今まで見えなかった現実が目の前に開け、不可能と思い込んでいたことが可能になるのです。
言い換えれば、マトリックスとは、人間の中にある恐怖、不安、疑いといったものの象徴であり、それこそが真に人間を束縛するものの正体なのです。
映画のラスト、自分が救世主であることを確信し、最強のパワーを手に入れたネオは、いまだ多くの人々が囚われているコンピューターの仮想現実の中で、まるでスーパーマンのように空に舞い上がります。
人が心の奥底に抱く「思い込み」を捨てて、自由な心を持つことが出来るようになったとき
いつか、人は空だって飛べるようになるのかもしれない。
Free Your Mind.
心を解き放て