良い事をしたら、悪い事をしたら、それ返ってくるの? 因果応報、良い報い、悪い報いが起こる理由
「良い事をしたから、良い事が自分に返ってくる」
「あんな酷い事する奴は、きっと罰が当たる」
こんなことをよく耳にしますが、
さて…このことは本当でしょうか?
「そんなわけがない」と思う人も多いかと思います。
「その当事者から、お礼に何か貰ったり、また、復讐や仕返しされることはあるだろうが、それ以外にそんなもん返ってくるわけないじゃないか(`´)」
もっともな考えです。
私もずっとそう思っていましたし
「情けは人の為ならず」という真意さえ知らず、人に対して怒ったり、冷たくあしらったりということさえしていました。
今思えばバカなことをしたものです。
反省してます
世の偉人や成功者と言われる方は、口を揃えて
「何か世のためになるようないいことをしたら、後からそれが違う形で返ってくる」
などとおっしゃいます。
お聞きしますが、あなたは今まで返ってきたことは、あったでしょうか?
もしかして、ほとんどなかったでしょうか?
貪欲だけが取り柄だった私だけかもしれませんが…
え?いいことしか体験したことないって?
そんな幸せなあなたは、ここから先は読む必要はありません。再び至福の世界へお戻りください。ご閲覧頂きありがとうございました。
もし人に親切にしたり、人が困っているときに助けたりすることで、自分に全くのメリットがないとしたら、
それだと、「自分の益」という観点から考えると、全くの無駄ということになってしまいますよね。
そしてついには
「人のことなど一切考えずに自分のメリットだけ考えて生きていくのが一番だ」
という考えに至ることもあるかもしれません。
ですが、実はそういうわけでもないのです。仮に仕返しされなくとも、お礼をされなくとも、実はきっちり返ってくるのですよ。
そんなことを言っても、あなたは、きっと信じないかもしれません。
では、何故そうなるか書いてみます。
● 潜在意識は主語を理解しない
人には潜在意識というものがありまして、それは意識の中の90%以上を占めています。
表面に出てきている顕在意識に比べてあまりにも影響が多い存在です。
人間以外の生物は、90%どころかほとんど100%近いかもしれません。
ところで、この潜在意識には、ちょっとした取扱い注意点があるのです。
それは、「主語が理解出来ない」ということです。
頼りにはなるが、ちょっとおバカなんですね。
例えばあなたが、同僚の鈴木さんのことを陰で、又は頭のなかで
「鈴木は、バカもの」と言ったとしましょう。
潜在意識は主語を区別できないので、誰が [ バカもの]なのか、わかりません。
潜在意識にとって、世界の中心は自分なので、
「自分は、バカもの」
と自分に言われたと感じとってしまうのです。
いくらあなたが、仕事が成績優秀な人間だとしてもです。
「あいつは●●」「鈴木が●●」「佐藤が●●」
誰に対して言っても主語など理解せず「自分自身は●●なのだ」と潜在意識が感じ取るのですよ。
更には、潜在意識は、それがあなたの為になると考え「バカなあなた」
になれるように、忠実に助けようとします。
主語に関係なくそれを助けようとするのです。潜在意識というのは、このように超空気が読めないヤツなのですよ。
生まれて間もない子供のように思ってもらってもいいかもしれませんね。
悪口を他人に言ったつもりが、主語が理解できないために、自分が言われたものになってしまうのですよ。
別に神様が天で見ていて罰をくだすとかではなく、「潜在意識の主語の不理解」が原因だったのです。
あなたが他人に向けて言ったのに、このような形で返ってくるわけです。
一見悪口を言ってスッキリしたように感じたのもつかの間、不覚にも、あなたは他人に向けたはずの悪口を、主語を理解しない潜在意識が勘違いしてしまうのです。
なんと、悪口を言う人は、自分で自分に悪口を言ってることになるのです。
想像するとちょっと滑稽ですよね。
ですから、たとえ心の中で悪口を言ったとしても、潜在意識には聞こえてしまうのです。
また「人のためになること、人に親切にすると、自分に返ってくる」といわれるのも同様です。
別に神様が、あなたに後で何か贈り物をしてくれるわけではなく
人の為になること、例えば席を譲ったり、仕事を手伝ってあげたり、また「~さん期待してるよ」「~さん応援してるよ」「~さんいいね!」と言ってあげたりしてあげると、あなたの潜在意識は、親切にされ、期待され応援され、いいねされるというわけです。
「人に優しくすること」は「優しくされている」
と同じことだったのです。
ちなみに、無理に表面だけそのようにしても、意味ありませんし逆効果なことを付け加えておきます。だって他人は騙せても、潜在意識に対してだけはあなたの本当の気持ちを決して騙しきれませんので。
「この潜在意識のわからずや!!主語くらい理解しろや!」と喧嘩をしても始まりません。
産まれた時から一緒に歩いてきて、これからもずっとあなたと一緒に歩んでいくのですからね。
この先のことを考えますと、潜在意識とは和解するのが得策と言えそうです。
それには、どうしたらいいのでしょうか?
その答えとして、
これからは、他人にかけてあげる言葉やしてあげる行動を選ぶ必要があるということです。
あなたにとっても、他人にとっても、お互いに感情的にプラスになるような言葉をかけたり行動をしてあげる必要があります。
あなたがかけてもらいたい言葉は何ですか?
「ありがとう」ですか?
それとも「馬鹿野郎!」ですか?
まずは、そんなところから考えてみても良いかもしれません。
そして、あなたが潜在意識と和解し、歩調を合わせたら、もうしめたものです。
顕在意識と潜在意識。
この二つは、いわば二人三脚のようなもので、
どちらが勇んで急いでしまっても、前に進むことはできません。
お互いに歩幅を歩調を合わせて、少しずつ前進していくしかないのです。
あなたの中にいるもうひとりの自分、大切にしてあげてくださいね。