幸せの価値、基準、感じ方 『ボトムアップ説』と『トップダウン説』 幸せとは?それが何かはあなたが決める
何があったわけでもないのに、いつも楽しそうな人
喜ばしいことが起こっても、しかめっ面な人。
同じことが起こっても、反応は人によって様々です。
「幸せ」とは何か?と聞かれても、いきなり答えられる人は少ないのではないでしょうか?
学問的には「幸福」がどのように考えられているのでしょう?
心理学で「幸せの感じ方」が研究されているということなんで、それを書いてみます。
心理学によると、幸福の感じ方には、『ボトムアップ説』と『トップダウン説』の二種類があると言われています。
『ボトムアップ説』
プラスな出来事の総数が幸福を決める、
マイナスな出来事の総数が不幸を決めるという説。
数多くの幸福な出来事に出会えれば幸福になり、不幸な出来事に数多く出会えば不幸になるという考え方。
『トップダウン説』
出来事そのものではなく、個人の正確や考え方が幸福感を決める、という説。
プラス思考の人はどんな状況下でも幸せで、マイナス思考の人は何を与えても不幸ということになるという考え方。
この二つのどちらが正しいかは長らく議論されてきたようですが、学説的には『トップダウン説』が優勢のようです。
私もどちらかというと『トップダウン説』なのかなとも思うのですが、『ボトムアップ説』とも言えるような事も考えるし
世の中にはボトムアップ傾向が強い人もいるだろうし、トップダウン傾向が強い人もいるだろうから、人によって違うように思います。
もしあなたが、「~さえあれば、~さえ出来れば幸せ」のように考える事が多ければ、それはボトムアップの幸福論に支配されていると言えます。
・優しくて可愛い彼女がいたら幸せ
・カッコいくて優しい彼氏がいたら幸せ
・お金が10億円あったら幸せ
・結婚できれば幸せ
この場合、その条件さえ満たせば幸せに直結するので、それを満たすことで幸福を手にすることができます。
条件を設定して、それを乗り越えるだけの実力と運があれば、非常に幸福な人生になるでしょう。
それは、どうもすみませんでした(;´∀`)
しかし、目標を達成しても、その満足感はいつまでも続くものではなく、一度不満を解消しても、また次の問題が発生することでしょう。
やっとの思いで理想の相手が見つかったとしても、
出世してほしい、次は子供が欲しい、次は持ち家が欲しい、いい学校に入れたい…etc
と、目標はどんどんハードルが上がっていきがちで、いずれは行き詰まることになりがちです。
人の欲望は留まる事を知りません。ハードルを超えれば「もっともっと」と叫びます。
どんなに上昇を続けても、決して終わることはないのです。
才能に恵まれている人なら、しばらくはハードルを越え続けることは出来るでしょうが、一生勝ち続けることは容易ではありません。仮に金メダルやノーベル賞をとったとて、一生とり続けることは出来ないのです。
一方、『トップダウン説』の幸福論は個人の考え方次第で、周りの出来事は問題になりません。
ポジティブ思考の人は、一見ネガティブなこともいい方向に考えられるから、いつでも幸せであり、
ネガティブ思考の人は、いい事も悪いことも何でも悪くとらえるので、いつでも不幸なわけです。
もしもあなたが安定的に幸せを感じていたり、逆にいつも不幸を感じているとしたら、トップダウン説の傾向が強いということなのでしょう。
たしかに、どんな出来事が起きてもポジティブに考える習慣を得るほうが、人生がハッピーになるのは間違いない。
でも、いきなり、マイナス思考をプラス思考に変えるなんていうのは、容易なことではありません。。
交通事故に遭って、身体が麻痺したとして、
「いい経験になった! これはポジティブに捉えよう!」
なんていうわけには行きませんでしょ?
そんなのただの強がりだったりするし。
マイナスな現象を発生させない努力は、最低限するべきだと思います。
その上でネガティブ寄りの出来事に対しても、出来るだけポジティブに反応するのが、幸せになる秘訣なのかもしれません。
私達の幸福感は自分の中の感覚的なものでしかなく、全て共通の絶対的なものではないということです。
あなた自身の考え方と、次々に起こるイベント次第で、いかようにでも変わります。
どんなに富や地位が手に入っても、それと引き換えに寿命があと一日になってしまったら元も子もないでしょう?
そしたらそしたで、全財産とすべての地位を捨てても、寿命が欲しくなるのではありませんか?
あなたは、その寿命を持っているじゃないですか。
例えばそんなことを幸せに感じて欲しいのです
「~~さえあれば幸せ」
「~だから好き」
ではなく
「なんかわからないけど幸せ」
「なんかわからないけど好き」
「~だけど幸せ」
「~だけど好き」
に変えてみませんか?
少しずつ、本当は幸せだった自分に気付けるかもしれません。
幸せになるために一番重要なのは、あなた自身の決意でなのです。
周りの価値観に流されるのではなく、自身の手で自分の幸せを自分の中で、自分の感性を幸せ向きに変えていってみてください。
もしかしたら、一見不幸な事を、うっかり「勘違い」して幸福と思い込むんでしまうのが幸せというのかもしれませんね。
あなたも、一回だけ勘違いしてみませんか?
「なんかしらないけど幸せだなぁ~」と
幸せとは何か?
その問いの答えはあなた自身が決めていい。
世界はその答えを待っています。
いつか提出したいものです。