集中力の持続するには?「早く終わらせたい」と願えば願うほど集中できない、思い通りにならない理由
「この仕事を早く片付けなきゃ!」
「この宿題を早くしなくちゃ!」
と思うことは多少なりとも誰しも経験があることでしょう。
朝でも昼間でも少しでも、横になって寝ていたいナマケモノの私など、いつもそのように呟いています。
もしあなたが仕事や勉強などを、出来るだけ早く終わらせるには、それに集中しなければなりません。
そのときに、「早く~しなきゃ!」と気合を入れることもあるかもしれません。
しかし実を言うと、そう考えるのは逆効果です。
何故かといいますと、「早く〇〇しなきゃ!」という思いの裏側には「早く〇〇から逃れたい」という気持ちも混在しているからです。
だって、好きなことを夢中でやっているときって、「早く終わればいい」とは思わないでしょう?
まあ、私のように、朝になってもまだまだずっと寝ていたいと思う人は少ないかもしれませんが
例えば
美味しいものを食べていたとしたら、出来るだけずっと味わっていたいでしょうし、
憧れの地への旅行などの時は、ずっとここにいたいなあと思うでしょうし
好きな人とのデートでしたら、ずっとこの時間が続いて欲しいと思うのではありませんか?
「〇〇を早く終わらせたい!」と思っているということは
「〇〇が嫌い」「〇〇が不快」ということに等しい行為なのですよ。
ですから、集中が出来ず、むしろ仕事や勉強の妨げになっているわけなのです。
とは言っても「ずっと仕事を続けたい」「ずっと勉強をしていたい」とは思えませんし、早く終わらせたいことは変えられません。
では、そんなとき早く終わらせるにはどうしたらよいのでしょうか?
そういうときは
「〇〇を終わらせたい」
でなく
「〇〇をし始めよう」
と考えてみましょう。
かの文豪ゲーテの名言の一つに
「とりかかれば心が燃え上がるし、
続けていれば仕事は完成する」
というのがありますが、
その言葉通り、まずは行動することが大切なのです。
もっと言えば
「やる気が無いから始められない」
のではなく
「始めるからやる気が出る」
のです。
まずは、動いてしまうことです。
とりあえずペンを持ってしまうこと。
書き始めてしまうことなのです。
もっとも、開始出来たとしても、途中でまた
「早く終わらないかなあ…」などと考えてしまうこともあるでしょう。
それだと再び嫌になってしまいます。
それでも、再びペンを持って、書き始めてみるのです。
あと気をつけることは、何らかの理由で中断しないことです。
マイクロソフトの社員を調査したところ、
社員は、1時間につき平均で、何らかの理由により4回にもわたり仕事を中断することがわかったのです。
更には、「その中断をした後に平均4割は仕事を再開しなかった」
ということもわかりました。
まさに「中断一秒、仕事一生」ですね
人は何らかの理由をつけて中断したがるものです、特に好きでない仕事をやっているときにはその傾向は強くなりがちです。
でも中断するなと言っても、休憩をとらないというのも難しいですね。
そういうときはどうすればいいのでしょうか?
それは明確に「休憩しよう」と決めて休憩することです。
「休憩ではなく、ちょっと~するだけだから」と考えるのは危険なのです。
上記のことを参考にして、勉強や仕事の効率を上げて頂ければ幸いです。
なお上記の話は「マンガでわかる心療内科」を参考にしたものです。
ネット上で無料で読めるものも多いので、興味のある方は読んでみるといいかもしれません。