楽観的な人、悲観的な人 見るものが生み出す世界
ダビデも、動かないと太ってしまうんだね
あなたは性格テストを受けました。
ここにあなたのテスト結果として
「良いことだけを書いた紙」と
「悪いことだけを書いた紙」があります。
このうちどちらか一つしか読めないとしたら、
あなたはどちらを読みますか?
考えて見てください。
答えは出ましたか?
「良いことだけを書いた紙」を選んだあなたは、今幸せでしょうし、この先も精神疾患などにはなりにくいでしょうから、ここから先は読む必要はありません。いつもの至福の世界へお戻りください。
さて、
「悪いことだけを書いた紙」を選んだあなたは…
この心理テストは、
アメリカのベイラー医科大学のギースラー博士が行ったものです。(参考:漫画でわかる心療内科)
ギースラー博士は多くの人に今回と同じ質問をしました。
その結果、
うつ病にかかっている人の82%が「悪いことだけを書いた紙」を選んだのです。
一方そうでない人の75%が
「良いことだけを書いた紙」を選んだのです。
この結果から考えられることは、
「悪いことだけを書いた紙」を選んだ人は、うつ病になりやすい傾向があるということになりますね。
また、次のような実験も行われました。
アメリカの心理学者のイサコヴィッツは学生達に心理テストを行い、
「楽観的な人」と「悲観的な人」に分けました。
その上で学生達に色々な写真を見せました。
その写真の中には普通の写真もあれば不快な写真もありました。
このとき、
楽観的な人は不快な写真をあまり見ないのに対し、
悲観的な人は不快な写真を長時間見つめ続ける傾向にあることが分かりました。
これらの実験から、
楽観的な人ほど不快なものから目を反らす。
悲観的な人ほど不快のものを見続けてしまう。
ということがわかります。
言い換えれば
不快なものを見ないから、楽観的でいられ
不快なものを見てしまうから、悲観的になる。
とも言えます。
「悪いことだけ」を見る傾向の人はうつになりやすい可能性が高いかもしれません。
そしてそれは、ネット社会では更にマイナスな方向に向かってしまうかもしれません。
ネットを見れば、ポジティブなものもある反面ネガティブなものもたくさんあります。
それがたとえ半々だとしても、
その中のネガティブな情報ばかりが目についてしまうことになってしまうからです。
例えば病院で薬をだされたときのことを考えてみましょう。
悪い情報を心配するあまりに、ネットでその薬について副作用や悪いところばかりみつけてしまうようになります。
それを読むことで気分が悪くなったり、治療を自己中断し、更に悪化してしまうこともあり得ます。といった感じです。
あとネットだけでなく、例えば、友人の中に自分の思考からずれる人が出てくると、その人を信じられなくなったり、もしかしたら騙されてるのではないかと疑うようになってしまいます。
不安が強い人ほど、悪い情報を探そうとするわけですからね。
でもそういう行為をしても、決して不安は消えません
もし、証拠がなくても、「どこかにあるのでは」と更に躍起になってしまいますし、
証拠らしきものが出てくれば、さらなる不安が襲うわけですから。
更には、相手を疑い続けていると、その相手の方もストレスを感じさせてしまいます。
その結果相手の方から離れてしまうということにもなり得るのです。
「騙された」
「嫌われた」
「裏切られた」
と思っている人は、こういったように、自分が原因であるケースもあり得るのです。
このようにマイナスの情報を見つけ続けることは、何もいいことはありません。
「私は騙されているに違いない」
「どうせ私なんて愛されない」
「どうせ俺なんて何やっても駄目」
と言っている人がいたとしたら、あなたは仲良くしようと思いますか?助けようと思いますか?
なかなか思いにくいのではありませんか?
この世界のたいていの出来事は、もともとは中立的な現象です。
出来事そのものは、ポジティブでもネガティブでもありません。
問題は、あなたがそれをどちらに捉えるかだけなのです。
あなたの人生の中には、これまでも不幸なこともあったでしょう。
でも思い出してください。それと同じくらい幸福なこともあったはずです。
幸せな人とは
「目の前にある出来事の中からたくさん幸せなものを見つけられる人」
であり、
不幸な人とは
「目の前にある出来事の中から不幸をたくさん見つけられる人」
であるだけなのです。
はじめはほんの些細なものからでいいのです。
ポジティブなものを見続けるようになれたなら、あなたの人生はバラ色に変わります。
あなたが、たくさんの幸せをみつけられますように!