「子供の育て方はどうしたらいいか?」ではなく「親が幸せに生きる」こと
どっちがいいんだ? (;´∀`)健康法にもいろいろありますな
親ならたいていは子供に対して「この子に幸せに育って欲しい、幸せな人生を送って欲しい」と願うものでしょう。
この子を幸せに育てるにはどうしたらいいのかな?
と考えたりする方も多いのではないでしょうか。
両親やママ友の意見を参考にしたり育児書等を読んだりするのではないでしょうか。
書店に行ってみると、子育ての本のコーナーに行くと、どれを買ったらいいんだかというくらい、いろいろな子育て本で溢れかえっています。
それにはいろいろ書いてあったりしますが
例えば
「自分が愛されていると信じられる子に育てるのがいい」
「自己肯定感の高い子に育てるのがいい」とか、
「セルフイメージの高い子に育てるのがいい」とか
「甘やかせて育てるのがいい」
「厳しく育てるのがいい」
「自由に放ったらかしに育てるのがいい」
「褒めて育てるのがいい」
「報酬を与えて伸ばすのがいい」
「褒めて伸ばすのがいい」
「ハングリーに育てるのがいい」
などなど
特に「私はこう育てました」的なものなどには、十人十色の子育て方法が書いてあります。
それじゃあ、どう育てればいいんだよ!
と考えてしまうような時もあったりするかもしれません。
たいていの本には、
【「親が」「子供に」どういうふうに接するか、教えるか」】
「親が子に働きかけ、その効用や作用について」
ということが書いてあるように思います。
まあ、それを知りたい人は多いでしょうから当然です。
でも、過去に何度か書いたのですが、ある元心理カウンセラーが言っていたことは、
カウンセリングに訪れる方というのは、
「母親が不幸だった」「母親が可哀想だった」「母親は苦労していた」
という方が圧倒的に多かったそうです。(父親にあまり有意差はなかったとのこと、やっぱりまず母親なんですね)
90%超えるくらいだそうですよ。
カウンセリングに訪れるくらいですから、おそらく軽い悩みということは少ないと推測出来ます。
そういうことを考えてみますと「子供をどう育てるか?」も大事だとは思うのですが、それより何よりもまず「親が幸せに生きている」というのが前提にあると思うのです。
だって、子供をどう育てたとしても、子供の初期設定に合っていなければ良い方にも悪い方にも出てしまうと思うのですよ。
全部とはいいませんが、世に出た人というのは、たまたま親の設定が子に合っていただけということも少なくないと思うのです。
親の設定を固定して、子供に当てはめたからといって、そのとおりに再現できるとは限らないと思うのです。
だからこそ、子育て成功本は十人十色なのだと思うのです。
例えば、子供をどう育てるかを考えいろいろ思考した末に、子供を甘やかせることに重きをおいた子育てをしたとします。
その場合、「自由で優しい人間」になる場合もあると思いますが、
それが悪い方に出れば「世の中を舐めきって生きる自己中人間」になることもあるでしょう。
また、厳しく育てることに重きを置いて育てたとすれば、
「自分を適度に上手にコントロールしつつ、長所を伸ばしながら素晴らしい人間」になる場合もありますが、「グレて反抗的だったり、ひどい劣等感を持った人間」になる場合だってあるでしょう。
また、自由・放任主義に育てることに重きを置いて育てたとしたら、
「自由で枠にはまらない、自己肯定感の強い人間」になる場合もあるでしょうけど、
「自分はちゃんと育ててもらってない」「放っておかれた」とばかりに、愛情に飢えた人になったり無秩序な人間になこともあるでしょう。
また、褒めてることに重きを置いて育てたとしたら、
褒めたことで子供が才能をぐんぐん伸ばすこともあるでしょう。
ですが、褒められことばかり考えて自分の興味より、他人の希望ばかりを気にすることになる場合もあるでしょう。
また、褒めてもらえるのが前提になってしまった為に、褒めなければ激しく落ち込んだりブチ切れたり拗ねたりする人間になる事もあると思うのでしょう。
生まれる子供の顔の形や体型や体重や身長や性別を親が決められないように
親がどんな意図をもって、どんなに熟考して子育てを考えても、どんな風にしようとしても子供の初期設定というのは決められないのです。
子供は子供の初期設定に基づいて勝手に育って行くのです。
だから、「子供をどう育てるか?」をどんなにいろいろ考えて育てても「私はこんな子に育てた覚えはない」となってしまうこともあり得るだろうし、
また「私は何も考えず、思ったまま育てたのに、こんなに素晴らしい子になった!」なんてことももあり得るわけです。
ですから、もちろん、「子供に何が出来るか」は大切な要素にはなりますけれど、
その前に親は、「親が幸せに生きる」ことが重要なのではないかと思うのです。
自分が満たされていない人に他人を満たせと言ってもなかなか難しいのものなのです。
愚痴をこぼしたり、人の悪口を言ったり、暗い話ばかりしている人と、多くの時間を過ごしているとそのような人間になってしまいます。
楽しそうな人、笑ってる人、明るい人と多くの時間を過ごすとそういう人間になっていきます。
(脳科学的には「ミラーニューロン」と呼ぶそうですが、それはまたの機会に書こうと思います。)
家族でご飯を楽しそうに美味しそうに食べれば、子供もご飯は楽しく美味しいものだと捉えます。
ご飯の時間は、いつも沈黙でいつも両親は喧嘩していたり、愚痴を言ったりしていたなら、ご飯とは怒りながら食べるものと捉えます。
ただし、無理やり楽しくしてもおそらく効果はないような気がします。
無理に幸せを装うことほど不幸なものもないでしょうから。
子供はすぐ見抜きますし、それにそんなことを続けていたら、いつかあなたのほうが爆発してしまう。
やはり、自分が満たされて初めて人を満たすことが出来ると思うのです。
→関連記事 「マズローの欲求5段階説」について
まず、お母さんが幸せになりましょう。
そうすることで「幸せとはこういうことなんだ」と子供は勝手に学んでいくことでしょう。
もしあなたが「幸せ」を忘れかけたときがあったら思い出して欲しいのです。
彼、彼女の誕生を、待ちに待ったあの日のことを!
お子様が産まれ、抱き上げたあの時の気持ちを!
きっと幸せが蘇ってくることでしょう。
この世界には、たくさんの不幸もあるかもしれませんが、それと同じ数だけ幸せがあるのです。
世の中の出来事というのは、その出来事自体はネガティブでもポジティブでもない中立的な現象に過ぎません。
それを見た人間がその出来事をどう捉えるかなのです。
「どういう子育てをするか?」などと考えるより前に
子供に教えてあげて欲しいのです。
「あなたが生まれきてくれて、幸せだよ」と
そして伝えてあげてください
「あなたの生まれてきたこの世界は、こんなにも幸せが溢れているんだよ!」と!
この世界の素晴らしさをたくさん見せつけてあげて下さい。
あなたの微笑みと共に!