苦手な人、嫌な人に釣られない腹を立てない方法を考えてみる
辛くても、出されたものは喜んで食べるのがルール(´;ω;`)
「あいつさえいなければ」
「あいつムカつく」
「目の上のたんこぶ」
「天敵」
人間生きていれば、そんな相手に出会ったりするものです。
「気にしない、気にしない♪」
「無視、無視!」と思いはするものの、そう考えれば考える程頭をよぎります。
更には憂鬱なときや、仕事や生活で何か上手く行かないときほど頭をよぎったりします。
「ああ、あいつさえいなかったら…」と思ったり、そこまでいかないとしても、「あの人苦手だなあ」
なんて人が何人かはいたりするのではないでしょうか?
これって忘れようとすると逆効果なのです。
何故かと言うと、例えば
「赤色のバナナを絶対に思い浮かべないでください」と言われたら、何を思い浮かべますか?
赤いバナナを思い浮かべてしまう方も多いのではないでしょうか?
眠れない時に「眠ろう眠ろう」とすればするほど目が冴えてくるというのも同様だと思います。
心理学的には何というか忘れましたけど、人は無視しようとしたり、気にしないようにしようとしたり、記憶から消そうとしたりすればする程、その相手が強調されてしまう傾向があるのです。
でも、実は心理学的以外に、もっと根本的な原因があるのです。
それは…
人類が誕生して間もない原始時代には、まだまだ人間には天敵が多く、もともと腕力の強弱で言えば、弱い部類の人類は、他の動物から身を守らねばなりませんでした。
「良い思い出ばかり思い出すポジティブ原始人」と、
「悪い思い出ばかり思い出すネガティブ原始人」がいたとしましょう。
さて、この2者ではどちらが生き残る確率が高いでしょうか?
ポジティブ思考の前者では、もし虎のような猛獣が近寄ってきたとしても
「足音が聞こえる…でもどうせまた猫かなんかだろう。大丈夫だろう。まだ眠いから寝てるか」
とか考えたりしがちなはずで、おそらく真っ先に殺されてしまうでしょう。
一方ネガティブ思考の後者なら、そのような足音が聞こえたら、万が一を考えとりあえずは大事をとってまずはそこを離れて、草むらや洞穴等に身を隠すでしょう。
上記は極端な例ですが、おそらく大昔には、臆病でネガティブな人間のほうが生き残る確率が高かったと推測出来るかと思います。
このようにして、ネガティブ思考人間は生き残り、ポジティブ思考の人間はほとんど死に絶えてしまったのかもしれません。
現代人は彼らの子孫ですので、ネガティブ主体の思考をするのはとても自然なことなのかもしれません。
このようなことを考えていくと、根本的に人間はネガティブな生き物と言っていいのかもしれません。
ですから、ネガティブな記憶の方が、ポジティブな記憶よりずっとずっと印象深く感じるように出来ているのです。
ですから、嫌な相手や嫌な出来事が強調されるのはむしろ当然のことなのです。
このように考えると、このことは、防衛本能であることがわかります。
「防衛本能ウゼエ!!」と言いたいところですが、それはあなたを守ってくれているものなので、なかったらなかった困りそうです。
防衛本能を無視するわけにもいかないし、かと言ってあんな奴のことで悩むのはもうたくさん。では、どうしたらよいのでしょうか?
こう考えてみてはどうでしょうか。
その嫌な相手は、これから先にあなたが苦労するであろう課題を教えてくれているとも考えられます。
まあ、大昔なら、その相手に一思いに殺されてしまったかもしれませんがね。
でも、幸いにもあなたは生きています。
だとしたら、これから先に現れるであろう、もっともっと強い相手に備える為に、まずその相手の事を分析しておくと考えるのも一つの方法だと思います。
こう考えれば、その相手のことも憎んだりムカついたりする頻度が減るかもしれません。
そして何より言いたかったのは、このネガティブな感情は、あなたの敵ではなく、あなたを守ってくれているあなたの味方だということを忘れないで欲しいのです。
「俺は、どうしてこんなに悩まなきゃいけないんだ?」
「私は、どうしてこんなに悲しまなきゃいけないの?」
そう悩んだり、自分を責めそうになったときに、このあなたの中にいる力強い味方のことを思い出してあげて下さい。
これからも、あなたの笑い多き日が増えますように!