怒りを消す 怒りを和らげる 言葉と感情の関係
「ムカつくぅ~!!」
「キレたぁ~!!」
あなたがよく言っている言葉です。
人は、何か望ましくないことや、嫌な事があったとき
また、理不尽な攻撃されたり、不快なことを言われたりするとき
多かれ少なかれ、腹立たしく感じるものです。
怒り狂っていると、憂鬱になったり、食欲がなくなったり、逆にヤケ食いをする人もいることでしょう。
この怒りのエネルギーをポジティブなことに変えて、逆利用出来るような人間ならいいのですが、
昔は瞬間湯沸かし器として名を馳せた私などのような人間には、そうそう出来るものではありません。
いずれにせよ、この怒りが収まらない限り、時間を無駄にしてしまうことになりがちです。
そして、その時間の無駄や怒っている自分に対しても怒りだしたら、更に無駄な時間を過ごしかねません。
さて、この「怒り」ですが、社会生活を営んでる限りゼロにすることは難しいでしょう。
でもあなたが「怒り」によって限られた人生の時間や楽しいひとときだったはずの時間を壊すのは、本意ではないはず。
最近は「アンガーマネジメント」と言って、怒りをコントロールすることに特化した本やセミナー等が流行ってきているようですが、
怒りのコントロールの方法を一つ書いておこうと思います。
☆ 感情は言葉に釣られる
あなたは、「怒り」が頭をよぎったときに、どのような言葉が出てくるでしょうか?
「腹が立つ」「ムカつく」「ヘソを曲げる」……
さて、他にどんな言葉を言っていますか?
・ムカつく
・ 腹が立つ
・キレる
・つむじを曲げる
・ ヘソを曲げる
・ムっとする
・ふくれる
・ 不機嫌になる
・ 表情が険しくなる
・ 怒りが込み上げる
・ カリカリする
・ 憤る
・ 憤慨する
・ 顔色を変える
・ 息巻く
・ カっとなる
・ 目くじらを立てる
・ 神経を逆なでされる
・ 地団駄を踏む
・ 歯がみする
・ 腹にすえかねる
・ 語気を荒げる
・ ガミガミ
・ 怒鳴る
・ 声を荒げる
・ 睨みつける
・ 青筋立てる
・ 怒り心頭に発する
・ 逆上する
・ 顔面蒼白になる
・ 殺気立つ
・ 怒気をみなぎらせる
・ すごい見幕で
・ 憤怒の形相で
・ 憤然として
・ 怒りをぶちまける
・ 怒りを爆発させる
・ 怒り狂う
・ 烈火のごとく怒る
・ 阿修羅のごとく怒る
・逆鱗に触れる
・ 堪忍袋の緒が切れる
ETC…
まだまだあるでしょうが
あなたは、何個思い浮かびましたか?
実は、この「怒り」の言葉のボキャブラリーが多い人ほど、「怒り」が少量で済むと言われています。
何故かと言いますと、
「 感情 は、言葉 に釣られる」
からなんです。
仮に怒りに10段階あったとしましょう。
「ムカつく」「腹立つ」だけしか語彙のない人だと、
ゼロからいきなり半分の「5」とか最大の「10」に飛んでしまうのですよ。
テレビ等の音量調節を想像してみてください。
小刻みに音量調節があればあるほど、微調整出来ますよね?
そうなんです。
認識している怒りのボキャブラリーの数が音量調整の段階数ってことなんです。
ですから、怒りのボキャブラリーが多ければ多いほど怒りの微調整が効くわけです。
最近の子供がキレやすいのは、この語彙数が少ないことも原因の一つだとも言われてます。
「ムカつく」「キレる」しか知らなければ、怒りの微調整など出来ません。
些細な怒りだとしても、すぐに最大音量になってしまうわけです。
ですから、怒りの度合いによって、言うまたは思う言葉を選んでみてはいかがでしょうか。
「ツムジが曲がるぅ~~!!!」
「憤慨しちゃうぅ~~~!!」
とかどうでしょうかね?(^o^)
ちなみに「喜び」や「嬉しさ」の表現も多いほうが、いいのですよ。
ほんのちょっとのささやかな喜びも感じやすくなるわけですからね。
本当に今自分はどんな気分なのか?
どんな感情なのか?
素直じゃないのがかわいい場合もあるけどね
本当の自分の今の気持ちに出来るだけ、近い感情を言葉にしてみましょう。