ドル円が105円台に突入 このまま円安ドル高のトレンドは続くのか?
ドル円が105円台に突入しました。
このまま円安ドル高が続くのでしょうか?
個人的には継続的に円売りするような状況ではないと考えています。
円安の原因とノンヘッジ投資の罠 - 貴方を幸福にするFXブログ
このブログによると
円売りが続くのは、日本の金融機関が海外投資を増やしているからみたいです。
特にヘッジなしの取引が多いらしいです。
普通なら、日系の金融機関が海外の株式や債券を買う時は、為替ヘッジをかけて為替による損失を避けるように工夫します。
しかし、最近のドル調達コストの高騰から、ヘッジをかけずに直接海外投資をすることが増えているようです。
ヘッジなしで海外に投資するということは、為替の影響をもろに受けるということ。
株や米国債で利益が出ても、為替差益でそれ以上の損失が出たら当然ながら赤字になります。
何年か前にJALが破綻しましたが、JALは為替ヘッジが上手く行っていなかったそうで、一方ANAのほうはヘッジをきっちりとやっていた為、その差が出たと聞いたことがあります。
日本企業は、どうも為替ヘッジを割りと軽視しがちみたいです。
ヘッジというのはいわば保険のようなものですから、何も起こらなかった場合に、無駄な経費に映りがちなので、軽視されがちなのかもしれません。
日本の場合、事なかれ主義というか、成功しなくても失敗さえなけりゃいいという考えがけっこうあるためなのかななどと推測します。
もっとも、日本国債という安全な投資先を失った今、ヘッジ云々言ってる余裕はないのか?
私はもともと「アベノミクス」の目的の一つに、日本国債を買いまくり、国債の利率を下げて生保や銀行を海外投資に向かせざるを得ないように仕向けることもあると思っています。
十分投資した後(させられたと言うべきか)に一気に落とされて、「嵌められた」と思ってももう遅いのです。
銀行や生保会社が、地獄を見ることにならなければいいのですが…
大手はともかく地方銀行などは心配になりますね。