シュレディンガーの猫 「生きている」が50% 「死んでいる」が50% が同時に存在する世界
シュレディンガーの猫というのを聞いたことがあるのだろうか?
無理やり例えて書くならば
「好きな気持ちが50%、嫌いな気持ちが50%...
これが今の気持ち
でも、プロポーズを受けたときに初めてどちらかに100%ハッキリ決まるでしょう。」
プロポーズ(観測)を受けない限りは、あくまでも50%50%の確率的分布でしか表せないよ。
こんな感じでしょうか
よく誤解されやすいのは、これはパラレルワールドのように、100%の嫌い
と100%の好きで二つの別々に存在してるわけではないということ。
そうではなく、
50%の好きと50%の嫌いの人間が同時に一つの世界に存在するということに注意してください。
量子力学の世界では、存在するかしないかは観測するまではわからない。
それまでは確率的分布でしか表すことが出来ないのだ。
シュレディンガーの猫とは、量子力学の問題点を突く思考実験。物理学者のエルヴィン・シュレーディンガーが1935年に発表した、量子力学に対する批判・攻撃。この思考実験は量子論にも関連する。
まず、蓋のある箱を用意して、この中に猫を一匹入れる。箱の中には猫の他に、放射性物質のラジウムを一定量と、ガイガーカウンターを1台、青酸ガスの発生装置を1台入れておく。
もし、箱の中にあるラジウムがアルファ粒子を出すと、これをガイガーカウンターが感知して、その先についた青酸ガスの発生装置が作動し、青酸ガスを吸った猫は死ぬ。しかし、ラジウムからアルファ粒子が出なければ、青酸ガスの発生装置は作動せず、猫は生き残る。一定時間経過後、果たして猫は生きているか死んでいるか。
この系において、猫の生死はアルファ粒子が出たかどうかのみにより決定すると仮定する。そして、アルファ粒子は原子核のアルファ崩壊にともなって放出される。
このとき、例えば箱に入れたラジウムが1時間以内にアルファ崩壊してアルファ粒子が放出される確率は50%だとする。この箱の蓋を閉めてから1時間後に蓋を開けて観測したとき、猫が生きている確率は50%、死んでいる確率も50%である。
したがって、この猫は、生きている状態と死んでいる状態が1:1で重なりあっていると解釈しなければならない。