不安の原因 ストレスからの回避 80%を取り去る方法
パニックにもいろいろある(*´ω`*)
「今度昇進できなかったらどうしよう」
「事故にあったらどうしよう」
「老後の蓄えどうしよう」
「株で損したらどうしよう」
「今から読むのがつまらないクソブログだったらどうしよう」
あなたがよく言っている言葉です。
人というのは不安やストレスというのがつきまといます。
特に、私のようにブラック企業で朝早くから終電間際まで、サービス残業三昧の日々を送られていた方は特に不安につきまとわれることも多いのかもしれません。
出来れば、こんな不安などどこかへ行ってしまえ!!と頭から離れた途端に上司の怒鳴り声が聞こえてきたりするのです。
そして、また新たな不安をつくってしまうのです。
まあ、これは私の話ですが。
人間いくつかの不安というものを何かと持ち合わせているものです。
さて、不安をゼロに出来るに越したことはありませんが、大抵の場合、完全に消すというのは、現実的ではない気がします。
何か不安を解決すれば、きっとまた新たな不安が出てくるのが常なのですから。
人というのは、不安を抱きながら生きていくのが宿命なのかもしれません。
では、私達は不安と付き合っていくしかないとしたらどのように付き合えばいいのでしょうか?
さて、あなたも、実際に「不安」が「現実」になったことがあることと思います。
若き日に大好きなあの人に告白して「ごめんなさい」と言われたあの日。
志望校目指して頑張って勉強したものの、夢破れたあの日
例えばそのような出来事を想像してみてください。
さて、お聞きしますが、このような一見するとショックな出来事ですが、告白する前、又は受験勉強中の不安と緊張感と、実際に失敗してしまったときの失望感や残念感
どちらが大きかったでしょうか。
まあそれは、失恋直後や大学などが落ちた直後は大きな失望感があったでしょう。
でも、その前の不安のほうが大きくありませんでしたか?
そして、その後にも、人間であるかぎり挫折や失敗は増えていきがちですが、回を重ねるうちに、たいしたことではなくなっていきませんでしたか?
告白したら「ごめんなさい」と言われたこと何百件、資格試験を受けたら合格通知に番号がないのは私だけだった事何百回の私ですが、そのくらい失敗しますと全く怖くなくなるものです。今では快感になっているほどです。
私ほどまでではないにせよ、一度でも失敗して痛い目にあってしまえば、大したことはないことに気づきます。
ですが、こんな痛い目に合いたくはないですね。ってか「そんな暇ね~よ」と言われる方がほとんどでしょう。
実は、そんな痛い目に遭わなくてもストレスや不安からある程度逃れる方法があるのですよ。
★ストレスを「予測」していれば、8割は「回避」出来る。
このことを医学的に証明した実験があるので紹介しましょう。
ミシガン大学のアベルソン博士は、被験者28人にある刺激薬を点滴して、医学的なストレス状態にするというなんとも強烈な実験をしました。
そして被験者の体内のストレスホルモンの量を調べるのです。
さて、その結果、何の説明もせずに、その薬剤を投与すると、なんとストレスホルモンが十倍に増えたのです。
まあ、いきなりわけのわからない薬を点滴されたらそれは相当なストレスでしょうから当然ではありますね。
さて、今度は投薬の前に、被験者たちにどんな副作用が起こるかを説明します。
更に注射量を調整できるボタンが用意されて、それを自分で調整できるようにします。
それ以外は全く同じ条件で、さきほどとおなじように点滴をしました。
すると、さきほどの何も知らない場合に比べて、なんと80%もストレスホルモンの上昇を抑えることができたというのです。
実際に体験していなくても、その説明と、そして、調整ボタンだけでストレスがほとんどなくなったと言ってもいいでしょう。
ここには2つのポイントがあります。
それは「予測」すなわち、「この薬によってこのようになるかもという可能性」をあらかじめ知っているということ。
そして「回避」すなわち「耐えられなくなったら、いつでも辞められる」ことを知っていること。
この2つだけで、ストレスというのは格段に少なくなるということです。
学校の先生やお医者さんや看護師さんなど見ていると、確かにこれが上手い人にかかると不安がなくなる気もしますね。
人が困難や不安からは逃れられないのだとしたら、
・それをやることによって、どのような困難が予測されるかを出来るだけ詳しく分析すること。
・もし自分の手に負えなくなったら「いつでも辞めていい」と決めること。
これからは、この二点に気をつけてみましょう。
現実的には、いつも逃げてばかりいられませんから、「もうだめだ」となったら逃げるための台詞、そして行けるところ、エスケープゾーンを確保しましょう。
思えば、不安が発展していくと恐怖にまでなっていきがちですが、考えてみれば恐怖というのは想像上の世界です。怖い映画など見た夜中にトイレにいくのに緊張するのなどは典型例でしょう。
想像上では、いくらでも怖い怪物が描けますが、現実にそこまでの怪物はたいていいないものです。
不安が20%になったあなたは、これからは安心した時間が増えていくことでしょう。
なおアベルソン博士の実験は池谷裕二さんのこの本を参考にしました。
脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)
- 作者: 池谷裕二
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