苦労話、我慢、忍耐自慢をする人の心理
本末転倒…
「世の中にはもっと辛い人がいるんだから」
「俺がお前くらいの頃は、そんなもんじゃなかったぞ、もっと厳しかったんだぞ!」
「あんたなんかまだ全然マシだよ、私なんてさ、会社でこんなことやあんなことが…」
「みんな疲れてるけど頑張っているんだよ」
「お前は努力というものを知らない」
「お前の為を思って敢えて厳しいことを言ってるんだ」
帰るのはいつも終電間際で、残業代はほぼゼロというブラック企業で働いていた頃に私もよく言われていた言葉です。
言う側としては、本当にアドバイスのつもりだったり、人の為と思って言ってくれている場合もあるかもしれませんが、
この類いの言葉は、
「俺が苦しんだんだから、お前も苦しめ」
「お前だけ楽してズルい」
をほぼ言い換えたものも多いのです。
たしかに、世の中にあなたよりもっと過酷な状況の人はたくさんいることでしょう。
もっと我慢してる人もいるでしょうし、もっと努力している人もいるでしょう。
でも、そんなことはあなたには関係ありません。
そもそもあなたが、我慢し続けたとして、例えば過労で倒れたとして、誰が責任をとってくれるのでしょう?
「あなたの為を思って」と言っていた人々は助けてくれるのでしょうか?
おそらく、責任はとってくれないでしょうし、助けてくれることもないことは容易に予想出来るでしょう。
今日もどこかで
「俺のほうが辛い!」
「私のほうが我慢してる!」
「いや俺のほうが◯☓◯☓…」
こんな争いが繰り広げられていることでしょう。
このような「不幸競争自慢」「我慢チャンピオン大会」には参加したい人だけが参加すればいい。
そこでチャンピオンになっても、何も得るものはありません。
それどころか、不毛な争いに精神的に疲れてしまうだけでしょう。
こんな大会にわざわざ参加する義務などありません。
あなたは、あなたで幸せになればいいのです。