妬みや嫉妬がマイナスになる理由
「あいつ、俺より先に出世しやがって」
私が会社員時代によく言っていた言葉です。
「あんな奴が何億も稼ぎやがって」
「あんな奴が、あんないい男(女)と結婚しやがって」
人は何かにつけて人に対し「羨ましい」などと思ったり、嫉妬したりするものです。
このような妬みや嫉妬が前向きなエネルギーに変えられるならそれに越したことはないですが、現実にはそうはなかなかいかないものです。
少なくとも私には出来ませんでしたね。
実は仮に愚痴など言い合って吐き出したとしても、この「妬み」や「嫉妬」というのはあまり得策ではないのです。
何故このような妬みが邪魔になるかというと
妬みというのは、同じルールの範囲でしか起こらないからです。
例えばサッカー好きが、サッカーが上手い人に嫉妬することはあっても、野球が上手い人に嫉妬はそれほどないでしょう。
会社員の同僚が出世したときに、嫉妬するというのは、相手と同じ土俵上に立っているということにほかならないのです。
それは、つまり、そこでのルールを自ら受け入れて認めてしまっているということなのですよ。
あなたが、出世した同僚に嫉妬したとしましょう。
それは、自分も同じように出世したいという意識を潜在的に持っているということであるわけです。
ここでの出世の条件やルールというのは、その会社が定義したものであり、あなたが創ったものではないのです。
もう、おわかりでしょう。
その時点で、あなたは会社のルールに縛られ、「使われる立場」になってしまっているということなのですよ。
同じように「勝ち負け」に拘る人も、やはりそのルールに縛られる可能性が高いと言えますね。
誰かを妬んだりしたときに、このような固定されたルールに縛られていないかちょっとだけかんがえてみましょう。
そこには何か別の大きな道への違う価値観、成功の道標になることもあるかもしれません。