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春や秋でも熱中症に注意しましょう

 

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だから暑かったのか(;´∀`)

 

真夏でなく春先や秋口に熱中症に注意を促すと「え?」とされる方が多いのですが、実は熱中症が起こりやすいのは、夏だけではありません。

 

熱中症と聞くと夏の炎天下で長時間に渡って渡って仕事や運動をしている場合にかかると思っている方が多いのですが、そういうわけではありません。

また、熱中症で亡くなられた方のほとんどは室外ではなく、意外にも室内で多く亡くなられているのです。

熱中症で死亡、9割が屋内 エアコン不使用のケース多く

 

さてそれは何故でしょうか?

それは、湿度(しつど)です。

 

熱中症の危険性は気温はもちろんなのですが、湿度によっても決定されると言ってもいいかもしれません。

 

もちろん、他の要素も「輻射熱」や「気流」も絡んできますが、まず大切なのはこの「気温」そして「湿度」の要素です。

しかし、多くの方が気温に注意は払っていても湿度を気にしないようなのです。

熱中症は、湿度が高いと気温が低くても発症するおそれがあります。


それは何故かといいますと、 

人は、暑いと汗をかき、体温を下げるというメカニズムを持っています。

理屈としては、体温が上がると、汗をかき、それを気化させ蒸発とともに気化熱が奪われることにより体温を下げるというわけです。

 

「気化のしやすさ」とは、わかりやすく言えば洗濯物を干すときの「衣類の乾きやすさ」を想像したほうがわかりやすいかもしれません。

湿度が高いと、洗濯物って乾きにくいですよね。

 

ですので、温度がそれほど高くなくても、湿度が高いと汗をかいても気化熱を奪えず、体温がなかなか下がらなくなってしまうのです。

  

このように、温度はそれほど高くなくともジメジメした室内にいると、汗をかいても体温が下がらなくなってしまうのです。

それを考えれば、室外より室内で、また真夏でなく春先や秋口にも、熱中症にかかりやすいということもおわかり頂けると思います。 

 

 


では、具体的に何度のときに湿度がどのくらいだと危険なのでしょうか?

そこで、気温と湿度をの測定値を元に熱中症の危険度を表にしたものがあるのですが、それが、ヒートインデックス(Heat Index)と言われるものです。

ヒートインデックスは、アメリカなどでよく使用されているもので、もっとも重要な気温と湿度という2つの要素から計算して熱中症予防の危険度を知ることができます。

 

 

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Heat Index

 

 

この表を見ると、全ての湿度で安全圏なのは25度までというのがわかるかと思います。 

気になるのは、政府が推進している28度ですと湿度80%までが「注意」であり、湿度85%で「特に注意」となることです。

そもそも28度の設定にしたら、特にオフィス内だとPCとかプリンターの熱で30度くらいになってるなんてこともあることを考えると、危険域は広がりますね。

個人的には、危険度から考えて25~26度くらいをお勧めしたいと思います。 

 

 出来るだけエアコンをかけることもお勧めしたいのですが、ここ最近はエコ活動が定着し、エアコンを控える方が増えているように思います。

 

「エコ活動」と「人命」をどちらを大切になさるかは個々人の考え方の自由だと思いますが、私個人としては、エアコンに関して言えば、健康や人命を犠牲にしてまでエコ活動を頑張ってしまうのはどうなのかなと考えてしまいますね。

理由はそのためかどうかわかりませんが、平均気温が上がっているわけでもないのに、ここ何年かで熱中症が原因の救急車の搬送者数が増えているのが気になります。

もし、エアコンの電気を節約する人が増えたが為に、救急車の出動回数が増えてしまっていたとしたらですが、それは本末転倒のように思います。

 

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参考までに

 

 

夏も終わり、気温も下がってくると思いますが、熱中症のことも頭の片隅に置いておいて下さいね。

 

お読み頂き、ありがとうございました。 今日もあなたが幸せでありますように!